英会話教室の無料体験を受けて比較してみようという企画をしています。今回はPROGRITの無料体験(カウンセリング)に行ってきました。
通常の英会話教室とは異なる「英語学習のコーチング」をしてもらえるとのことで、興味津々の私。
2ヶ月で160時間学習というのがどういうことなのかも知りたかった私はどんな話を聞けるのか非常に楽しみしていました。
Web申し込みを完了し、いざ最寄りのPROGRITに出発しました。
[char no="1" char="まさと"]本田圭佑がCMをやっていることでも有名なPROGRIT!普通の英会話教室とは違うとのことですが、どんな授業をしてくれるか楽しみです![/char]
PROGRITの無料体験レッスン申込
大阪在住の私は最寄りのPROGRITである阪急梅田校に行くことにしました。
無料カウンセリングの申し込みはとても簡単で、公式サイトを開くと、「まずは無料カウンセリングへ」というボタンがあるので、それをクリック
住所・名前・メールアドレスと希望日を入力すれば、申し込み完了です。
登録したメールアドレスに以下のようなメールが来れば完了です。
後はレッスンまで待つだけと思いきや、1個だけやることがありました。カウンセリングシートへの入力です。
業種や英語を学習する目的、自身の英語能力(TOEICのスコアなど)だけでなく、普段の生活のリズムや学習に割くことができる時間など根ほり葉ほりきかれます。
生活のリズムを聞いてどうするのだろう・・・と思っていたのですが、このアンケート結果が後ほどの無料カウンセリングで役立てられるのです。
[char no="1" char="まさと"]この時点で普通の英会話教室とはなんか違うなあという感じでした[/char]
PROGRIT 阪急梅田校へ
無料体験レッスン当日になりましたので、PROGRIT阪急梅田校に向かうことにしました。
2019年7月1日オープンだったので、開校後間もないタイミングで来校するということになります。
以下の通り、梅田ゲートタワーの11階にPROGRIT阪急梅田校はあります。隣が関西大学のキャンパスなので、学生さんが通うのには絶好のロケーションだなと思いました。
なお、大阪(というか関西)にはこの阪急梅田校と西梅田校の2つしかありません。
関西で一番人が通るところなので、ある意味合理的な経営をしているのでしょうが、大阪の中心部以外に住んでいる、もしくは通勤通学で通る人以外は若干通いづらい環境にあるかもしれません。
地図の通り阪急梅田駅からESTやABCマートがある細い道を抜けていき、国道423号線にわたると目的に到着します。
このように道を挟んで向こう側に梅田ゲートタワーが見えます。
梅田ゲートタワー前はこんな感じです。
PROGRITは11階にあります。
近未来的な教室
新しくできた教室とのことなので、どんなところなのかなと思ってましたが、思ったよりも近未来的でした。
教室に入ると、中にあるのは16個の小部屋だけ・・・受付がないのです!
どうやって受付を済ませればいいんだろうと考えていると、入り口付近にタッチパネルがあることに気づきました。RECEPTIONISTと書いているのでたぶんこれかなと
ここに名前を入れて手続きを進めると、受付の人が来て部屋に案内してくれました。
部屋の中はこんな感じです。
2名がぎりぎりの部屋でしたが、面談するには十分なスペースでした。
部屋にはパンフレット、そしてなぜか水が(笑)
スペースといい、レイアウトといい、無駄がない構造になっていました。
PROGRITはもともと世界的に有名な投資銀行「マッキンゼー」で働いていた岡田 祥吾さんが立ち上げた会社です。
マッキンゼーとは日本的に言うと所謂「外資系」の代表格にあげられる企業で、無駄なく合理的にやってイメージが強いんだなとパンフレットをめくりながら待っているとカウンセラーの方が入ってきました。
喋り方もはきはきしていて、如何にも仕事ができる女性って感じの方です。その辺の雰囲気からも通常の英会話教室との違いが見て取れます。
[char no="1" char="まさと"]他のコーチング系スクールとの一番の違いはこの外資っぽさかもしれません。とにかくやらなければならない雰囲気を作るのにたけている印象です。[/char]
無料体験カウンセリング
無料体験レッスンのカリキュラムは以下の通りです。
- 目標設定、あるべき姿
- レベルチェック
- PROGRITでの英語の学習方法
全部で時間は60分でしたが、その内45分はPROGRITの学習方法の説明でした。
1つ1つ見ていきましょう。
目標設定、あるべき姿の設定
英語学習をすることに何を目指しているのか、を最初に明確化します。
といっても、カウンセリングシートに記載していたので、私の場合はその内容を確認程度で終わりました。
なお、PROGRITのコースは単純明快で
- ビジネス英会話コース
- TOEICコース
- TOFLEコース
の3つしかありません。ビジネスの英語を鍛えるか、TOEIC/TOFLEのスコアを徹底的に伸ばすか、どちらかしかないのです。
- 色々な種類を取り扱うラーメン屋はあまりおいしくない。
というのが私の持論ですが、
本当に質の良いサービスを提供するには特化するしかない。企業での事業の選択と集中が叫ばれている中、それを体現している教室であることを肌で感じ取ることができました。
レベルチェック
レベルチェックは目標や想定されるレベルによっていくつか種類を用意しているようですが、
- 短期間で
- ビジネス英会話を
- 交渉可能なレベルまで伸ばしたい
という私の壮大な目的に合わせたテーマでチェックを受けました。
- リスニング(1分間のスピーチを聞いて、話した内容を要約して答える)
- スピーキング(いわれた日本語を素早く英訳する)
- スピーキング(1分間で自分のことを英語でひたすらしゃべり続ける)
という3つで構成されていました。
面白いなと思ったのが、リスニング、スピーキングには独自の指標を持っているということです。
リスニングについては、1分間で流れた単語数をWPM(word per minutes)、1分間で話すことができた文章数をSPM(sentence per minutes)というふうな数値をその人の能力として現ることができる。それを指標として学習目標を立案する、というものです。
サラリーマンの方はよく聞く「KPI」ですね。最近の日本の企業は何でもこのKPIを使って目標設定を立てようとしますが、元々はマッキンゼーのような海外の企業が起源となった考え方ですので、その辺りをうまく取り入れる辺り、さすがだなと思いました。
[char no="1" char="まさと"]数値化すると、自分の立ち位置や能力把握しやすくなりますね。[/char]
PROGRITでの英語の学習方法
PROGRITでの英語の学習方法、これが今回のカウンセリングの最も重要なテーマであり、私が最も感銘を受けた部分であります。
PROGRITの講師(カウンセラー)の方は終始、英会話教室のことを否定します(もしかしたら私の担当の方だけかもしれませんが)。それは2つの理由があって
- 英語の学習時間が絶対的に足りない
- 英語の上達にかかるプロセスが不明
ということです。
前者に関しては英会話教室でのレッスン×宿題、自宅学習でクリアできるかもしれませんが、
後者に関しては「確かにその通りだよな」と思いました。とにかく闇雲に英語を聞いたり、話したりして何となく英語が上達してきたのですが、結局何が決め手になったのか全然わからない、という状態の方が多かったと思います。
その点に関して、PROGRITでは「英会話の5ステップ」というのを提唱しています。
つまり、英語学習をリスニング2つ、スピーキング3つの5つの要素に分け、学習していくというのです。
先ほどのレベルチェックはまさにこの5つの要素のうち弱点はどこにあったのかを判定するためだったのです!
私の場合、明らかにリスニングに課題があることが分かりました。レベルチェックは2通り行いましたが、WPM 160(1分間に160単語が流れるスピーチ)は何とか聞き取ることができたものの、WPM 180のスピーチはほとんど聞き取ることができませんでした。
リスニングについては、音声を聞き取って、その意味を理解する。当たり前のプロセスですが、そもそも聞き取れてないという状態を鑑みると、「音声知覚」に弱点があるという判定でしたし、その判定結果は完全に同意です。
音声知覚に弱点があるということは、「音」を聞くのに自分のキャパの大部分を使ってしまい、意味理解にキャパを回せてない。
理想的には日本人が日本語を聞くときみたいに、自然に「音」が頭の中に入ってきて、意味理解にほぼ100%の力をかけれる状態です。今の私の状態では、特にネイティブが相手だとまだ大部分、「音」の理解に力をかけている状態です。
その状態を打破するためにPROGRITで学習するのが「シャドーイング」です。シャドーイングとは、英語を話している、その少し後を音を真似するようについていく、という英語学習ではよく知られた手法ですが、PROGRITの学習方法は以下の2点で優れているという説明がありました。
- 音声知覚のプロが作成したテキストによる学習
- シャドーイングの音声をPROGRITのコーチが解析して、フィードバックしてくれる。
前者はテキストを実際に見たことが無いので、正直どこまで優れているのかわかりませんでしたが、音声を解析してくれる手法はかなり感銘を受けました。
シャドーイングの手法は私も含めて恐らく多くの方が実践されているかと思いますが、口から出ている英語が本当に正しいのかは誰も判断してくれません。ある意味誰もが抱えているニーズをPROGRITは解決してくれるというわけです。
この図の一番右ですね。PROGRITの講師陣から物凄く詳細なフィードバックを受けていることが分かります。
また、やり取り自体もLINEのボイスメモを使っているため、簡単に音声を講師に送付することが可能です。
因みにPROGRITの広告塔である本田圭佑選手は今でもシャドーイングの特訓を講師と二人三脚で行っているようです。
[char no="1" char="まさと"]本田圭佑さんのインタビューにもありますが、このシャドーイングのチェックこそがPROGRITの最大の利点ではないかと思います。[/char]その他には、
- 意味理解を向上させる訓練→多読
- 概念化スキルを強化する訓練→複数のTopicについて、論理だてて意見を述べる。
- 文章化スキルを強化する訓練→瞬間英作文
という提案がありました。
学習時間の設定と割り振り
英語を短期間で習得するには、月80時間の学習が必要
というのがPROGRITの考えです。
通常の英会話スクールではせいぜい4時間しか学習できないけど、PROGRITでは80時間学習可能。
この意味が最初はわからなかったのですが、PROGRITは英会話レッスンを提供するのではなく、あくまで英会話学習をコーチングするというのがその理解のカギとなります。
- PROGRITは英語の学習方法とテキスト、計画立案、24時間のサポートを提供する、生徒はそれに従って日々学習する。
というわけです。
なので、生徒はPROGRITに週1回通うことになりますが、決して英会話のレッスンをするわけではありません。日々の進捗確認と学習計画の立案、修正が主な目標になります。
概ね、学習目標として平日3時間、休日2時間の学習が提案されるようです。
私の場合は、平日3時間を
- シャドーイング(音声知覚):60分
- 多読(意味理解):30分
- 概念化の練習:30分
- 瞬間英作文(文章化):30分
- 語彙力向上:30分
使うように提案されました。かなりきつい計画ですが、逆にこれくらいやらないと英語は身に付かないのでしょう。
[char no="1" char="まさと"]英語コーチングというだけのことはあって、学習方法と学習時間、更にはその割り振りまで指導してくれます。[/char]
学習結果を担当講師に報告する必要がある
先ほどと同じ図ですが、一番左です。学習の始まりと終わりを報告する必要があるのです。
人間は何かに縛られてないとすぐ怠けてしまう生き物です。通常の英会話教室なら、レッスン時間以外は自由になってしまいますが、この方法だと学習せざるを得ない環境を作り出し、最終的に習慣化することが可能になると思います。
実はその習慣化が重要で、PROGRITのサポートが終わった後も習慣が継続することによって、継続して英語力が向上できる!という仕組みです。
PROGRITの総評
最後にの体験レッスンを受けた総評を行いたいと思います。(最大★5つ)
講師の質:★★★★★
レッスンの質:★★★★★
アクセス:★★★★☆
レッスンの取りやすさ:★★★★★
多様なニーズへの対応:★★★★★
授業料(コスト):★★★★★
それ以外にも、PROGRITには自分の学習方法に対する「自信」が感じられました。
英語教室、音楽教室、はたまた何かの商品購入、なんでもそうですが、体験レッスンと同時に入会することによって何等かのインセンティブを付けようとします。
例えば、「今日入会してくれた入会金はタダにする」などです。
恐らくほとんどの教室がそう言ってくると思います。ただ、PROGRITはそのようなことは言ってきませんでした。その話を担当の方にすると、以下のような回答が返ってきました。
- 私たちはそれだけ自分のサービスに自信を持っている
と。
恐らく、獲得が難しいとされるリピートユーザーにも獲得しているのだろうなと思います。
[char no="1" char="まさと"]いくつもの英会話教室を経験していると、そのような「是が非でもうちに!」という売り込み活動は逆にネガティブにとらえてしまいます。PROGRITはそんなことが全くなかったため、驚くのとともにこの教室が相当な自信を持っていることを証明することになるのではと思います。[/char]
PROGRITの無料体験を受講で感じた唯一の欠点
ずばり、外資っぽさ、意識高い系な雰囲気ではないでしょうか。そういった空気が嫌いな人、ある程度自分のペースで学習を進めたい方にもそこまでおススメはできないのかなと思います。
正直、生半可な覚悟で臨むと痛い目に合いそうな印象を受けました。正直料金もそこまで安くありませんし。
その辺りの空気感は中々文章では伝わらないので、一度無料カウンセリングを受けてみることをお勧めします。